●『酒乱』のリレー詩

第一回(第四走者 松本秀文 二〇〇八年十一月十三日)



水平線倶楽部(浜辺篇)

松本秀文

それは

どこにでも

ある


浜辺で

水平線を見ながら

人生を組み立てて

「先生、出来ました」と言えば

殺される


残酷なことくらい知っていた


犬たちが水平線の上で

バレーをしていて

あのボールは

私たちの人生だと

確信した


残念ながらもうすぐ割れる



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